歴史研究『特集 箱館戦争』発刊記念 時田太一郎先生講演会

『箱館戦争における戦闘と陣地構築の実態』

会期 2026年05月24日(日)
時間 11:00-12:00
場所 函館蔦屋書店二階ステージ
参加費 入場無料
申し込み方法 申し込み不要。会場に直接お越しください。
定員 30名(先着順)
講師/先生 時田太一郎さん(歴史研究家、前・北斗市郷土資料館 学芸員)
主催 函館蔦屋書店 書籍
共催・協力 -
問い合わせ先 0138-47-3771(担当:福島)
HPリンク先 https://www.ebisukosyo.co.jp/item/820/

※上記の会場は、イベント実施中は貸切となりますのでご了承ください。

歴史研究『特集 箱館戦争』発刊記念 時田太一郎先生講演会

『箱館戦争における戦闘と陣地構築の実態』

 

「歴史研究 第740号 箱館戦争特集号」が5月2日に入荷いたしました。
函館蔦屋書店の北側入口から入ってkaldiさん向かいの「道南・函館本のコーナー」で販売しております。
久しぶりの本格的な箱館戦争の歴史書であり、若手の研究者が最新の研究成果を発表されているので注目されています。
函館蔦屋書店では、この発売を記念して、本誌の執筆者によるトーク会を5月24日と6月14日に行う予定です。
5月24日には時田太一郎先生に『箱館戦争における戦闘と陣地構築の実態』というテーマで講演をしていただきます。

日本における幕末、19世紀半ばから後半という時代における世界の「戦闘」は、直前1世紀に相次いだ銃・砲の技術的革命、およびそれにかかる科学・理論の洗練などにより、「近代の戦闘」へと完全に移行していました。つまり、日本が明治維新により新時代を迎え、世界の中にいち国家として踏み出し自立するということは、そうした荒波の中へ漕ぎ出し、同等に渡り合わねばなしえないことも意味していたといえるでしょう。

そうした側面をはかる上で、戊辰戦争、そしてその最終末たる箱館戦争は、その戦術・用兵ともに、幕末・維新という時代を通して、日本の人々がそうした「世界の戦闘常識」に対しいかに追随せんとし、それをどこまで実践しえていたかを知る上で、大いに示唆に富むものと言えます

本講演では、当方の戸切地陣屋・五稜郭などの稜堡式城堡(bastion fort)研究の基盤である(これまで日本国内でほぼ触れられてこなかった)当時欧州軍事理論における要塞学(fortification)および砲兵学(artillery)など「当時彼らが学び、実践を目指したもの」の視点から、箱館戦争における「戦い」の実像について、当時史料群をベースに読み解き再構成します。そして、その具体的なすがたを、主に「榎本開拓団」による広域な防衛戦略というマクロな視座、および各戦場における実践実態というミクロな視座まで焦点を広く当てつつ、皆様にご紹介したく思います。


【講師略歴】

時田 太一郎(歴史研究家、前・北斗市郷土資料館 学芸員)

1977年、北海道函館市生まれ。奈良大学文化財学科、北海道大学大学院文学研究科(修士)で考古学を学ぶ。大学院修了後道内を中心に24年に渡り、文化財を守り活かすべく、官民関わらず様々な立場に身を置き奮闘中。専門分野は考古学・史学全般。主な研究分野は欧州軍事における要塞学(稜堡(りょうほ)式城堡)、幕末史(箱館戦争)、縄文時代(土器)など。箱館戦争については、従来説に拘らず、一時史料を可能な限りくまなくあたり、かつ当時欧州の要塞学ならびに軍事理論に照らすことにより、往時の人々の「『実戦』および『実践』におけるリアル・実際」の詳細な復元を手法とする。

執筆論文として「『日本最初の星の城』松前藩戸切地(へきりち)陣屋における19 世紀洋式軍学の実践 -日本における『稜堡式城郭』の理解のために-」(『北斗市郷土資料館研究紀要』第1号、2024年)、「五稜郭における19世紀洋式軍学の実践実態とその特筆性の分析」(『北斗市郷土資料館研究紀要』第2号、2025年)、「世界各国における稜堡式城堡データリスト」(同)など。箱館戦争関連業績としては、北斗市内設置の戊辰戦争150周年歴史モニュメント(4基)に係る調査研究と図・文作成、NHK『歴史探偵』等における監修・出演、大鳥圭介生誕地・上郡町における講演、および本書本稿など。