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「南島に輝く女王 三輪ヒデ」写真展開催中

「南島に輝く女王 三輪ヒデ」写真展開催中

明治35年に函館に生まれ、18歳で亡命ロシア人と結婚して旧オランダ領東インド(現インドネシア)で暮らした女性「三輪ヒデ」の波瀾万丈な人生を描いた本「南島に輝く女王 三輪ヒデ」が話題になっております。

函館蔦屋書店では、岩波書店の協力を得てこの本に収録された写真を二階ステージで展示しております。

ジャワ島西部のバンドン近郊でコーヒーとお茶の農園を切り開き、移住者として成功しましたが、のち日本軍の侵攻のあとオランダ軍に逮捕されるなど歴史の変動に振り回されました。
国籍にとらわれることなくコスモポリタンとして生き、子孫たちも日本、インドネシア、オランダ、米国、イタリアなどで活躍しております。

著者の倉沢愛子さんは慶應大学の名誉教授でインドネシアの歴史の研究が専門です。たまたま出会った史料からこの家族の歴史を調べることになり、三輪ヒデさんに惹かれたということです。なお、倉沢さんも中学時代には函館のハリストス正教会近くに住んでいたことがあり、地元に縁のある方でした。

今までほとんど無名だった函館出身の「女傑」の一代記、どうぞお手にとってごらんください。


出版社:岩波書店

書名: 南島に輝く女王 三輪ヒデ

著者:倉沢愛子

価格:2750円(税込)

ISBN:978-4-00-024183-0